こんにちは!なりしむです。
今日は「ヴィンテージ」について考えていきたいと思います。
そもそもヴィンテージとは何か?中古との違いは?
いろいろ調べた結果基準はないそうです。
ブランドものでは「希少性」「経過年数」「状態」などが基準になるそうです。
経過年数であれば20年〜30年とそれっぽい数字が見つかりましたが、それ以外は感覚に近い気がします。
中古品の中でも一般的に価値のあるものに「ヴィンテージ」と名付けたのか?というくらいあまり中古とヴィンテージに明確な差はないようです。
ヴァイオリンなど楽器の世界ではどうか?
ヴァイオリンをやっていて工房の方ともよくお話しするのですが、その経験談をお話しします。
私がヴァイオリンを購入した時も新品かオールド(ヴィンテージに近い意味)で迷ったものです。
何となくヴァイオリンはオールドを使っているとカッコいいなんていう感覚があり、実際プロはほとんどがオールドものを使用しています。
あまり詳しくはお話ししませんがオールドの方がホールで演奏した時に後ろまで音が届くんです。簡単に言えば馬力が違うって感じですかね。
そこで「オールドってどこからオールドなの?」と工房の方に聞いてみると
「少なくとも100年経過しているもの」と言われました。
もちろん実際に弾くのだから状態がいいのは当然。100年もいい状態で残っている時点で希少性もある程度高い。
結局はこの「希少性」「経過年数」「状態」の三拍子が揃うのだなと思いました。
ちなみに私の予算は100万円だったので、オールドなんて手が出せず新品を買いました。
いつか息子、孫と代々引き継いでオールドとして使ってくれることを夢見て・・
私の考えるヴィンテージ
ここからは私がヴィンテージに求めることについてお話しします。
それは「誰がどんな想いで使っていたか」と「どういう想いで自分に譲ってくれたのか」ということです。
楽器であればストラディヴァリウスなんかは誰がいつ使用していたかわかりますし、身近なもので言うと時計などが当てはまります。
私の使っている時計は祖父が父の大学進学祝いに購入したものです。私が社会人になった時に譲り受けました。祖父が父に買った時、父がそれをどんな想いでつけていたか、そしてどんなきっかけで私に託したか・・・などこの時計には時間と色々な想いが詰まっています。
「誰がどんな想いで使っていたか」「どういう想いで自分に譲ってくれたのか」
このような想いと時間にこそ魅力を感じます。
よくエルメスのバーキンを中古ショップで購入し「これはヴィンテージものなんだ!すごいでしょ!」と言う人がいます。
確かにヴィンテージの基準的にはそうなのかもしれません。
でも私は価値をあまり感じません。
なぜなら時間や想いはいくらお金を払っても買うことはできないからです。
中古屋さんに行ってお金を出して買ったものと”真のヴィンテージ”とでは見た目は一緒でも意味合いが全然違います。
もちろん中古屋さんでものを買うことは全然否定はしませんが、間違いなくこういった違いがあると私は考えます。
コメント