最近、街でサロモンのスニーカーを履いている人が明らかに増えたと思いませんか?
僕もずっと気になっていた一人でした。
そして僕は、サロモンのリュック「XT15」を毎日使っていて、その使いやすさに惚れ込んでいます。
「山の道具でこれだけ本気のブランドが作る靴なら、間違いないんじゃないか」。
そんな期待で、XT-WHISPERを買ってみました。
それから2ヶ月、ほぼ毎日のローテーションに入れて履いています。
普段はHOKAのClifton 10を愛用しているので、
「ふわふわ系の対極にあるソール」がどう感じたかも話してみたいと思います。
先に言っておくと、最初の数回は「あれ、ちょっと疲れる…?」と思いました。
でも今は手放せない一足になっています。
その理由を、順番に書いていきますね。
サイズ感|迷ったら0.5cmアップが安心
XT-WHISPERのサイズ選び、
結論から言うと迷ったら普段のスニーカーサイズから0.5cmアップをおすすめです。
「横幅が少しきつめ」という声が多いのと、クイックレース(サロモン独自の“結ばない靴紐”。のちほど詳しく説明しますね)でかなり細かく締められるので、少し大きめでも足が泳ぐ心配がないからです。
きつい靴は後からどうにもできませんが、大きめは締めれば解決できるんですよね。
参考までに、僕自身はニューバランスと同じ普段のサイズでちょうどよく履けています。
横幅も思ったより余裕があって、窮屈さは感じていません。
ジャストフィットで履きたい方や、足幅がふつう〜細めの方なら、普段サイズでもいけると思います。
まとめると——迷ったら0.5cmアップ、ジャスト派は普段サイズ。
どちらを選んでも、クイックレースがちょうどいいところまで調整してくれます。
ソールの硬さ|HOKAとは「両極端」。そして靴は慣れ
ここが一番気になっている方が多いと思います。
HOKAとXT-WHISPERのソールは、本当に両極端です。
HOKAは、マシュマロの上を歩いているような独特のふわふわ感。
対してXT-WHISPERは、地面をしっかり感じる硬めのソールです。
じゃあ疲れるのかというと——正直に言うと、最初の数回はどちらも疲れました。
実はHOKAを履き始めたときも、最初は「あれ?」と思ったんです。
何回か履くうちに気づいたのですが、靴って結局「慣れ」が大事なんですよね。
足が靴に馴染んで、体がその靴の歩き方を覚えるまでは、どんな名作でも最初は少し疲れる。
XT-WHISPERも同じで、慣れてからは硬さが「安定感」に変わりました。
ふわふわ系が好きな人にも、これは「別の気持ちよさ」だと思います。
ふわふわ系と硬めソール、そもそも何が違う?
調べてみると、この2つは「どちらが上」ではなく、得意な地面が違うんです。
ふわふわ厚底の本業は、アスファルトのような硬くて平らな地面から足を守ること。
ただ柔らかいぶん着地のたびに少し沈み込むので、デコボコ道では足元がぐらつきやすいと言われています。
一方の硬めソールは、トレイルシューズの設計思想そのもの。
岩や木の根のような「点」の突き上げを、硬いソールの「面」で受け止めてブレない。
不整地で足を守るための、ちゃんと理由のある硬さなんです。
サロモンってどんなブランド?——硬さには理由がある

SALOMONは1947年、フランス・アヌシーで生まれたブランドです。
アヌシーはアルプスの麓の町。
最初はスキーのエッジを手作業で作る、小さな工房だったそうです。
そこからスキービンディングで世界的なブランドになり、90年代にはハイキングブーツを開発。
2000年代には世界で最も過酷と言われるアドベンチャーレース用のシューズを作り、
今ではトレイルランニングの名門として知られています。
つまりサロモンは、80年近く「山で足を守る道具」を作り続けてきたブランド。
XT-WHISPERのあの硬めのソールも、ファッションの都合ではなく、山育ちの必然なんですよね。
ちなみに僕は、同じサロモンのリュック「XT15」も毎日使っています。
山の道具づくりで鍛えられたブランドの実用性は、XT15のレビュー記事でも書いたとおり、
本当に信頼できます。
XT-WHISPERの立ち位置|山のDNA×街のための再設計

「じゃあXT-WHISPERは山専用なの?」というと、そうではありません。
サロモンのシューズはガチ競技用の「パフォーマンス」と、日常向けの「スポーツスタイル」などに分かれていて、
XT-WHISPERはスポーツスタイル側。
トレラン名門のXTシリーズのDNAを受け継ぎながら、街で履くために再設計されたモデルなんです。
それでいて、装備は本物の山仕様。
ぬかるみでも食いつくMud Contagrip®のアウトソールに、つま先を守るトゥキャップ。
そしてミッドソールにはEnergyCell™+というクッション素材が入っていて、
衝撃はちゃんと吸収してくれます。
硬めと言っても、板のような硬さではないんです。
HOKAが「沈み込んで受け止める」タイプなら、XT-WHISPERは「吸収した上で沈み込まない」タイプ。
方式が違うだけなので、街歩きで特別疲れるわけではありません。
HOKAが「完全舗装路の専門家」なら、
XT-WHISPERは「街も砂利道も低山もこなすオールラウンダー」。
完璧に住み分けができるので、僕はその日の行き先で使い分けています。
アスファルトを長く歩く日はHOKA、
公園や未舗装路が混ざりそうな日はXT-WHISPER、という感じです。
疲れにくさ|軽さとホールド感の合わせ技
慣れたあとの疲れにくさは、かなり優秀です。
片足約290gという軽さに加えて、サロモン特有のSensiFitが足全体を包み込むので、
歩いていて足が靴の中で無駄に動きません。
この「軽い×ブレない」の組み合わせが、疲れにくさの正体だと感じています。
靴紐を結ばない「クイックレース」が超画期的

XT-WHISPERの靴紐は、よく見ると普通の紐ではありません。
サロモン独自の「クイックレース」という仕組みで、細いワイヤー状の紐を、
ストッパーでキュッと留めるだけ。
「結ぶ」という動作そのものが存在しないんです。
履くときは、紐を引っ張るだけ。
普通の紐靴と違ってムラなく均等に締まるので、かなりフィットするところまで細かく追い込めます。
もちろん、歩いている途中にほどける心配もありません。(これが地味にストレスを軽減してくれるんです!)
「紐の余りが邪魔そう」と思った方も、大丈夫。
余った紐はこのようにベロのポケットにきれいに収納できるんですよ。

意外と知られていなくて、サロモンを履いている人でも知らない方が多いんです。
しまえば見た目もすっきりして、引っかかる心配もありません。
一度使うと紐靴には戻れない楽さで、
脱ぎ履きの多い日本の生活で、実は相性抜群だと思っています。
パリで見て確信した「サロモンの風」
少し余談ですが、先日パリに行ったとき、街でサロモンを履いている人の多さに驚きました。
日本ではまだプラットフォーム型や、ナイキに代表されるダッドスニーカーも見かけますが、
向こうの空気は明らかに変わっていて、シャープなトレイル系が主役になりつつあります。
トレンドの風向きを考えると、XT-WHISPERは「これから」の一足だと思います。
気になる点は?
正直、慣れてからの不満はほとんどありません。
強いて言えば、最初の数回の「慣らし期間」は覚悟しておいてほしいこと。
そこで「合わないかも」と判断してしまうのは、もったいなさすぎます。
こんな人におすすめ
- ふわふわ系(HOKAなど)とは違うスニーカーも試したい
- 軽くて疲れにくい一足を探している
- 街だけでなく、公園や軽いハイキングでも履きたい
- 脱ぎ履きが多いから、紐を結ぶのが面倒
- 人とかぶる定番スニーカーに飽きてきた
まとめ
XT-WHISPERは、「最初は少し疲れる、でも慣れたら化ける」スニーカーでした。
HOKAのふわふわとは対極の、地面を感じる安定感。
その硬さにはアルプス生まれのブランドの必然があって、それでいて街のために再設計されている。
知れば知るほどよくできた一足で、トレンドの追い風も吹いています。
そして、地味だけど毎日効いてくるのが、靴紐のストレスからの解放です。
結ぶ、ほどく、途中で緩んで結び直す——あの小さな手間が、生活からまるごと消えます。
玄関でしゃがむ回数が減るだけで、出かけるのがちょっと軽やかになりますよ。
ふわふわ系しか履いたことがない方にこそ、試してみてほしいです。


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